
Association for protecting the forest environment of Mt.Tsurugatayama
ーーー 背景 ーーー
標高40メートルの「鶴形山」は、
借景として美観地区を引き立てる重要な自然景観・ランドマークである。
地元住民による「阿知の藤」の保護活動をきっかけに
山へ上がる観光客も増えた。
そして、鶴形山は中心市街地において、
次世代に残すべき貴重な自然環境資源でもある。
鶴形山は渡り鳥の中継地であり、四季折々の野鳥が見られ、
美観地区の景観を彩る。
また、昆虫も多く生息し、
エノキ、ムクノキ、アベマキなどの落葉高木は山全体に生育している。
下草のクスドイゲ、ツワブキ、オニヤブソテツなどの
葉肉が厚く、硬いものが多い海岸性植物の生育が見られるのは、
かつて瀬戸内海に浮かぶ島であった名残として歴史の記憶を刻んでいる。
また、山の上には室町時代に開かれた観龍寺と
明治以降近隣の氏神として合祀された阿智神社が祀られ、
麓には日蓮宗 本栄寺が、浄土宗 誓願寺が、
山の西には真言宗 地蔵院が立ち並ぶ。
周辺に住む住民は、阿智神社で初詣、
七五三、春と秋の大祭を祝う。
鶴形山を北麓に祖先を祀る墓地が広がる。
社会環境資源として地域文化の伝承に重要な里山である。
また、島だった鶴形山の南に土砂が堆積し、
倉敷の町が生まれたことを考えると母なる島であり、
歴史的都市景観を生んだ最重要な自然資源として守り、
健全な形で次世代へ受け渡す必要性が高い。
ーーー 里山「鶴形山」の価値 ーーー
①自然景観:
ランドマーク・まちづくり・観光
②自然資源:
多様な生物の生息環境・水源涵養・国土保全・緑地公園・自然観察
③地域文化:
初詣・七五三・春季大祭・秋季大祭・墓参り・倉敷八十八ヶ所霊場めぐり
厄除け・子供神楽・子供相撲・山遊び
④歴史文化:
倉敷のまちを生んだ母なる山(島(亀島>>妙見山>>鶴形山))
ーーー 課題 ーーー
その里山も北麓を中心として倒木が増え、
自然環境の荒廃が目につき、様々な課題を抱えている。
課 題 ①:
鶴形山の北側に広がるお墓の上に倒木が増えてきた。
お墓の上、市道の上へ倒れている木々もよくある。
今にも倒れそうな樹木も多い。
2023年に15m程の大木が倒木。
課 題 ②:
2021年に放火が2件発生。
課 題 ③:
里山の機能が低下し、豪雨に伴い土砂崩れや地盤沈下が増えている。
課 題 ④:
管理をされない無縁仏のお墓から山が荒れている。
課 題 ⑤:
お墓掃除のゴミを持ち帰らなければならないことや、
水を汲むところが近くに無いなどの問題で高齢者が、
お墓を維持管理することが困難になっている。
課 題 ⑥:
倒木や倒木の危険が原因でお墓を捨て、
他の墓地へ移転していった人もいる。
逆に、美観地区周辺で活躍する人々の中には、
鶴形山にお墓を欲しがる人もいる。
ーーー 会の設立趣旨・目的 ーーー
中心市街地の貴重な里山「鶴形山」の森林環境を守り、
健全な状態で次世代へ継承すべく、
鶴形山をとりまく様々な課題に対し
住民が市や周辺の団体と協力して解決することを目指す。
しかしながら、その目的に一足飛びには取り組めないので、
先ずは、お墓の維持管理を行う価値観が無くならない前に、
現在、墓守りをしている人々と
会の趣旨に賛同してくれる人々とが協力して会を立ち上げる。
そして、鶴形山北麓のお墓の上への倒木の撤去と
倒れそうな樹木の管理を続け、その輪を広げていく。
次に、行政と協働で行う環境整備を増やし、
オブザーバーの意見を参考に、
広い視野で森林環境の保全に取り組むための知識をつける。
ゆくゆくは、鶴形山が抱える様々な課題に対し、
中心市街地の貴重な自然環境保全の視点で、
行政や国、周辺の団体と協力して解決していく。
ーーー 活 動 ーーー
活 動 ①:森林環境【調査】
花巻農園有限会社に協力を得て、
鶴形山北麓のお墓を中心とした森林環境を調査する。
活 動 ②:森林環境【計画】
・花巻農園有限会社に協力を得て、
危険性を考え、倒木の撤去・危険樹木の管理を検討し、
優先順位をつけ整備計画を策定する。
活 動 ③:森林環境【整備】
会費を用いて年に1回、
危険な個所から倒木の撤去、樹木の剪定・枝打ちを行う。
活 動 ④:【訴求】事業訴求・会員の拡大
事業の趣旨を伝え、
正会員(墓守りをしている人々)と
賛助会員(賛同し協力をしてくれる法人・団体・個人)を増やす。
会の目的をめざし均等に正会員と賛助会員の拡大を図る。
・2024年度目標会員数: 40
・2025年度目標会員数: 75
・2026年度目標会員数:125
・2027年度目標会員数:175
・2028年度目標会員数:225
・2029年度目標会員数:275
活 動 ⑤:勉強会・ネットワーク
公共性を目指し、2025~2028年度までの4年間は
倉敷市市民企画提案事業を順次追って、
市民と行政の協働によるまちづくりに寄与することを実施する。
2029年度以降を見据えて、
県や国を巻き込んだ森林環境性を目指し、
行政や学識経験者・若者達と一緒に
次世代へ渡せる健全な里山の在り方を模索する。
ーーー 役 員 ーーー
2024/12/6選出
会の役員は以下の4名が2028年度まで行う
会 長:森田 昭一郎【正会員】
副会長:井上 峰一【賛助会員】
事務局長:久保田 正彦【正会員】
監 査:遠山 紀子【井上正会員の準会員】
ーーー 会 員 ーーー
2025/3/31現在
【正会員(10)】
・井上家 ・久保田家 ・小河原家 ・内田家 ・小林家
・森田家 ・大原家 ・原家 ・大久保家 ・久保田家
【賛助会員(11)】
・阿智神社 ・観龍寺 ・誓願時 ・本栄寺 ・地蔵院
・倉敷教会 ・いのうえ ・ほうりん ・三楽 ・奨農土地
・三村氏
ーーー 事務局 ーーー
会の事務局は、倉敷市美和2-10-18 Design Studio Preoject-G内とし、
事務局長を久保田正彦とする。
鶴形山の森林環境を守る会 事務局
倉敷市美和2-10-18 Design Studio Preoject-G内
事務局長 久保田正彦
090-7502-6177
FAX:086-434-6038
会のHP:https://tsurugatayama.com/
ーーー 森林環境整備 委託先 ーーー
会の森林整備は以下の事業者へ発注する。
花巻農園有限会社
代表取締役 花巻 誠
倉敷市新田2925
TEL. 086-422-7580
FAX. 086-476-8700
http://www.hanamakin.com/
ーーー 個人のお墓の整備 ーーー
正会員のお墓の維持管理に関する活動は各個人で行う。
ただし、正会員の枝打ちなど依頼は
花巻農園有限会社が特別価格(2割引き)で対応してくれるものとする。
